

「女王様!お、お許しください」
「何言ってるんだ!孝一!じゃあ、このペニスはどうなんだ!本当は喜んでるんじゃないのか!どうなんだ!この変態オナニー野郎!」
孝一の哀願は、どうやら気の短いせい子の怒りを買ってしまったようだ。
せい子はみみず腫れであちこちが赤くなっている孝一に近づくと、職員室から被らせたままの全頭式マスクを両手で掴み、孝一が顔を動かすことができないように固定し、自由だった両目と口のうち、右目と左目に一度ずつ勢いをつけてツバを吐きかけ、その上から乱暴にアイマスクを装着させた。
孝一の恐怖感がさらに増幅された。
「ああ!せい子女王様、ど・・・どうか、お許しください・・・・」
「やかましい、この包けい野郎!・・・・許しを乞うばかりじゃなくて耐えることも覚えたらどうなのよ!・・・両目を塞がれて、本当の怖さはまだまだこれからなんだよ!・・・あんまりうるさいようだったら今度は口も塞いでしまうからね!耐えなさい!耐えて耐えて耐え抜きなさい!」
怒りと勢いで興奮した口調でそう怒鳴ると、せい子はさらにムチ打ちを続けた。
孝一は、視界を阻まれ目が見えない恐怖の上、さらに今度は口を塞がれでもしたら鼻で呼吸をするしかなくなるということに気付き、これはもうせい子の責めがたとえどんなに辛いものであっても、しばらくの間は耐えるしかないということを悟った。
自然に出てきた涙が、吐きかけられたせい子のツバに混じるのが自分でもわかった。
「ほおら、大きくなあれ、大きくなあれ、せめて人並みの大きなになあれ」ピンピンに起立しているペニスは、そっと指を振れるだけでヒクヒクと反応する。
せい子は、時折、罵りついでにそれを楽しみながら、なおも時間をかけてゆっくりと孝一を心行くまでムチ打った。
孝一は、かろうじて押し殺した小さな悲鳴だけを上げて何とか耐えている。
やがて、孝一の身体にムチが振り降ろされなくなった。
それでも孝一はいつ打たれるかと恐れおののいていた。
身体に自然に力を入れて身構えてしまう・・・・。
「どう?よくわかった?私に逆らったらどうなるかを・・・・。
もう、こんな目に遭いたくないでしょう?・・・・それとも、もっともっとムチをお見舞いしてあげましょうか?」
せい子は、みじめこの上ない孝一の姿をデジタルカメラに収めた後、孝一の顔からアイマスクを外しながら優しく言った。
「でも、ここまでよく耐えたわね・・・・ご褒美よ」
せい子はみみず腫れの目立つ孝一の胸や腹をゆっくりと、腫れのひとつひとつをいとおしそうに優しく撫でまわした・・・・・そして、時には舌や唇を這わせるようにして愛撫を続けた。
緊張から開放された孝一は、母親に優しく抱かれた子供のように安堵感に包まれながら、せい子の愛撫に身を委ねた。
鉄棒での拘束から解放された孝一は、休む間も与えられずに、ハンカチで猿轡をされ、ネクタイで再び後ろ手に縛られた上、さらに胴と腰を中心にロープで縛られ、バスケットボールのゴールを支える太い鉄製の支柱から、せい子の首のあたりにちょうどペニスがくるような高さに身体全体を宙吊りにされた。
せい子は、宙吊りにされた孝一を、しばらくの間、振り子のように揺らしながら笑っていたが、やがて揺らすのをやめ、ペニスと睾丸を縛っていたロープを解くと、ふにゃふにゃに垂れている孝一の陰のうをゆっくりと揉み始めた。
玉をはじいてみたり、引っ張ったり、強く握ってみたり、時には撫でてみたり口に含んでみたりしながら、ペニスを刺激しないように気をつけながら、猿轡をされ宙吊りにされ、悲鳴ともため息ともわからない声を上げながら身体をくねらせ、海老のように跳ねることしかできない状態の孝一の反応を楽しみながら、睾丸の部分だけを、時間をかけてたっぷりと弄んだ。
せい子から繰り返される執拗な睾丸責めに、時間の経過にしたがってあえぐ声や身体のくねらせ方が激しくなってきた孝一を見て、せい子は孝一がもう我慢の限界に達しているということを悟った。
実際、孝一はもう我慢できなかった。
ヌルヌルと糸を引いている孝一の仮性包けいのペニスは、もう、爆発寸前であった。
孝一は、孝一なりに視線で必死にせい子に訴えた。
せい子はそんな孝一の視線を受け止めながらもさらに弄んだ。
孝一の身のくねらせ方がさらに激しくなってきた・・・・・。
「おやおや、奴隷の分際で何か私に言いたいことがあるのかな?」
わざとらしくそう言いながら、せい子は、孝一の口を拘束していた猿轡をゆっくりと外した。
「せい子女王様!・・・・私はもう限界です!・・・・申し訳ありませんがどうかイカせてください!・・・・どんなペナルティも覚悟しています!・・・・ああ!ど、どうかイカせてください!」
孝一はせき止められていた水が一気に流れ出したかのような勢いでどもりながらも早口でしゃべり、懇願した。
苦し紛れに叫ぶ孝一の睾丸にビンタをくらわせてから手を離したせい子は、ペニスを何回か指ではじきながら、少しの間、考えた。
「・・・・・いいわ・・・おまえは私の所有物なんだから私がイカせてあげるわ!ただし、イク瞬間には私に対する服従の誓い、私の奴隷であるということをきちんと声に出して言うこと!・・・・これは今日だけじゃなくてこれからずっとそうするのよ・・・・もし、言わなかった場合の罰はさっきのムチ打ち程度じゃ済まないんだからね!・・・わかった?」
「わ・・・わかりました・・・・ああ!・・・も、もうだめです・・・」せい子は、孝一の背後に回り、小さいながらも精一杯勃起させている孝一のぺニスを右手でつまんだ。
孝一のペニスは勃起しても小さい。
したがって「握る」というよりはむしろ「つまむ」という表現がふさわしいのだ。
さらに左手で再び睾丸を弄びながら、ゆっくりと右手を前後に動かし始めた。
すると、すぐに孝一がせい子への服従の誓いを言い始めた。
「・・・・ああ、せい子女王様・・・・ありがとうございます・・・・私は生涯せい子女王様の奴隷として誠心誠意尽くすことを誓います・・・・・・」孝一が果てたのは本当にそれからすぐのことだった。
せい子は、長い間の辛抱から解かれ、溜まっていたものを水のように勢い良く放ち、宙吊りのまま放心したような状態の孝一の姿に満足そうに微笑みながら、そんな孝一のありのままの姿を、持ってきたデジタルカメラに収めた。
夢にまで見たせい子に睾丸を揉まれぺニスをしごかれた孝一は、冷たく支配的なせい子の指の感触に昇天せんばかりの被虐的快感に酔いしれていた。
「よくがんばったわね・・・・。
実技試験も合格よ。
私の目に狂いはなかったわ・・・・・素質は充分!・・・・おまえを絶対に逃がさない・・・」
孝一にそう話しかけながら、せい子は宙吊りにしていた孝一のロープを緩め孝一の拘束のすべてを解いた。
「せい子女王様、救いようのないマゾ男である私に合格点を付けていただき本当にありがとうございます。
私がこの世に生を授かったのはせい子女王様の奴隷になるためなのだということを、今日、改めて確信しました。
せい子女王様が施してくださる調教を通して一日も早く完璧な奴隷になるよう全力で努力します・・・・どうか、よろしくお願いします・・・どうか、私を捨てないでください!」
疲れきった全裸の孝一は、せい子の足元にひれ伏し、感謝と決意を丁寧に述べた後、せい子の魅力的な脚を包んでいるブーツに口付けをした。
しかし、この時点で孝一のペニスは再び起立しているのだった・・・・・。
調教を終え、元の服に着替えた二人が駐車場へ戻ると、外はもう暗くなっていた。
駐車場の中央に小さな外灯がひとつだけ灯されていたが、せい子の車は一番端に停めてあったので、外灯が放つ光はほとんど届いていなかった。
せい子としては、孝一が奴隷の分際で射精を申し出たことに対するペナルティは次回の調教の時に課そうと考えていた。
しかし、おぼろげな明るさしかない闇の中で自分の赤いクーペに乗り込もうとした時、ある辱めを思い付いた。
「・・・・・孝一、さっきのペナルティよ・・・・私の車のボンネットに両手を付いて、何をされても動かずじっとしてなさい!」
孝一は条件反射のように、せい子に言われた通りにした。
アメリカ映画などで警官が車から下りた犯人のボディチェックをする時によくあるシーンだな・・・などと思いながら、せい子が何をするのか、何をさせようとしているのか予想がつかなかった。
せい子はほのかな薄明かりの中で孝一のスラックスのベルトを緩めると、スラックスを一気に足元まで引きずり下ろした。
ブリーフがテントのように張っているのが薄明かりの中でもわかった。
そして、ブリーフの上から弄ぶように孝一の股間を撫で回しながら命じた。
「この車はおまえが忠誠を誓った、おまえの憧れである私の車なのはかわってるわよね・・・今から、私の目の前でこの車に頬擦りしながら、自分でオナニーをしなさい」
予期せぬ命令に孝一はたじろいだが、暗いということと、周囲には誰もいないし誰も来ないだろうという思いから、孝一は観念して、せい子の赤いスポーティクーペのボディに頬ずりしながらオナニーを始め、やがて、運転席のドアを開け、せい子がいつも座っているシートのあらゆる部分に頬ずりを繰り返し匂いを嗅ぎ、もだえながらあえぎ声を上げ始めた・・・・・そんな変態丸出しの姿をせい子が笑い声をあげながらデジタルカメラに収めていることも構わず孝一は一心腐乱にオナニーに没頭した・・・・・。
薄明かりの中で満足そうに笑い声をあげるせい子の唇だけが、思う存分弄ぶことのできる人間玩具を獲得できた喜びのためか、活気溢れる生命体のように生き生きとし、光と艶を放っていた・・・。
(せい子・第4話・完)
[SM投稿小説]